家族葬の言葉の意味

温かみがあり、優しい響きがする家族葬。

祭壇と菊の花

家族葬とは近親者を中心に、親しい人が集まってお別れをする葬儀スタイルです。内容は密葬のようですが、こちらの方が温かみがあり優しい響きがして、受け入れられやすい呼び方であるために一般的に使われるようになりました。言葉自体もすっかり浸透しているようで、どなたでも聞いたことはあるでしょう。ですが名称だけがひとり歩きしている部分もあり、家族葬はどういう葬儀なのか勘違いされている方も多いようです。名前の通り家族だけで行われる葬儀や宗教色の感じられない葬儀、あるいは火葬のみの葬儀とよく勘違いされているようです。しかし家族葬は宗教形式や葬儀形態を表すものではありません。一般的な葬儀の小規模版という考え方のほうが正しく、多くの場合は通夜や葬儀、告別式といった一連の流れは通常どおり行われます。その参列者が家族などの身内と、親しい方だけで行われるのです。 小規模といっても家族だけが集まって行う場合もあれば、家族や親戚のほかに友人知人を加えた100人前後の人が集まることもあります。故人の日頃のお付き合いの度合いによって、また遺族の意向によっても家族葬の規模は異なってきます。家族葬に参列する人はお付き合い程度の弔問ではないため、挨拶だけして帰られず、火葬場まで一緒に同行するケースが多いようです。付き合いの深かった親しい方たちの集まりとなるので、最後まで見届けようと終いまで残られるようです。