一般的な葬儀と比べて、手順に大きな違いはありません。
家族葬で規模は小さくなっても、宗教儀礼はきちんと行いたいという方もいれば、宗派にとらわれない無宗教葬を希望する人もいます。 ですが基本的には普通の葬儀と変わりません。臨終されたら菩提寺や葬儀社へ連絡し、死亡の事実を伝えます。葬儀社が寝台車を手配し、ご遺体を安置場所へ搬送します。ここでも通常通り、宗派に応じた枕飾りを準備します。葬儀社と葬儀の打ち合わせを行い葬儀内容を決めますが、その時に家族葬で行いたい、と希望を伝えます。だいたいの参列者の人数を予想して、その人数に合わせた規模の葬儀を手配してもらいます。 通夜・葬儀日程が決まったら、菩提寺と親戚・友人・知人などへ葬儀日程の連絡をします。その際に家族葬であることも相手に伝え、親しい人達だけで行うことを知らせておきましょう。そうしないとそれほど親しくない、故人と数回しか会ったことのない方を誘ってこられる場合もあります。通夜と葬儀・告別式は、宗旨・宗派に沿った宗教儀礼で行われます。告別式のあとは火葬場へ出発しますが、葬儀の参列者が全員火葬場へ移動できるよう、マイクロバスなどの移動手段を確保しておきましょう。家族葬では遺族や故人を慕う参列者と、密な時間を過ごすことができます。儀礼的になりすぎず、故人の思い出話をしながら最後のお別れができるでしょう。